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Milestones
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当事人気絶頂であったジョン・コルトレーン、レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、フィリー・ジョーによるマイルス・デイビスクインテットも、薬物中毒等によりポール・チェンバース以外のメンバーが脱退(クビによる)するなど、存続の危機を迎えるが

その後、何とか立ち直ったメンバーを再び呼び戻し、また当事注目されていたアルト・サックス奏者"キャノンボール・アダレイ"加えたマイルス・デイビス・セクステッドとして生まれ変わる。

ブルースに根ざしたキャノンボールのプレイと和声的でフリーなコルトレーンのプレイに、間を取り漂うようなマイルスのプレイとの対比や融合より生み出されるサウンドに他のメンバーも刺激され、バンドは以前に増して機能していったのである。

このメンバーで1958年に録音されたのがこの"Milestones"で、タイトル曲のMilestonesはモード奏法で作曲録音された最初の作品。

モードとは音階の事で、ジャズの楽曲にはコード進行があり、プレーヤーはそのコード進行に音階を当てはめアドリブをとるのだが、モードの曲には、5度進行の様な所謂コード進行は無く、音階その物でアドリブを創造する為、より自由な発想での演奏が可能となり、その後のジャズの主流となる手法の事である。

ただ、Milestones以外の作品は普通のジャズなので(もちろんかっこいい)マイルスが追求する脱ビ・バップの新しいサウンドは次作"Kind of Blue"で完成するのであった。
author:右山裕介, category:Miles Davis, 12:50
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