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Live at Birdland
Live at Birdland
Live at Birdland

1963年10月8日と11月18日のニューヨーク"バードランド"で収録された、最強のメンバー(マッコイ・タイナー、ジミーギャリソン、エルヴィン・ジョーンズ)よる絶頂期の演奏を収めたライブ盤である。

この辺りからコルトレーンの名声はジャズ界を超えて世間一般に知れ渡るようになり、多ジャンルのクリエイターやアーティストにも影響を与えて行ったようである。

日本公演でも演奏したオリエンタルなモードナンバー"Afro-blue"は今回が初収録。

2曲目の"I want talk about you"は、5年前に発売されたソウルトレーンにも収録されているが、その違いを聞き比べて見ると面白い。

これも有名な話だが、"I want talk about you"のカデンツァ(エンディングに向かうソロの部分)を聞いて感激したロンドン王立音楽院の教授が教材に使う為に採譜し生徒に演奏させていたらしい。

ライヴの約2ヶ月前の1963年9月15日にアラバマ州バーミンガムの黒人教会が爆破され4人の少女が死亡した事件が起こるが

コルトレーンはこの事件を悲観し、人種差別と暴力のない平和な社会を求め"Alabama"を演奏、また犠牲になった4人の少女に対し"Your lady"(スタジオ録音)を捧げた。

その後もコルトレーンは愛と平和を訴え続け、精神世界にのめり込みその影響が作品にも現れていくのである。
author:右山裕介, category:John Coltrane, 20:02
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