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1958マイルス+2
1958マイルス+2
1958マイルス+2

Milestonesの爆発的ヒットにより人気を不動の物とした"マイルス・デイビス・セクステッド"がまた新たな局面を迎える。

まず以前から素行が悪く、マイルスとの関係が微妙だったレッドガーランド(P)が、Milestonesの"sid's Ahead"のレコーディング中に起きた事件(レコーディング途中に帰ってしまう)をきっかけに脱退。

マイルスはモード奏法の出来るピアニストを探し求め、古くからの友人である作曲家"ジョージ・ラッセル"から"ビル・エバンス"を紹介される。

ビルのピアノを聞いたマイルスはそのプレイを「静かな情熱」「水晶の様な音色」「滝から水が落ちるようなフレーズ」と絶賛し即座に彼を雇う。

またレッド・ガーランドと同じく素行に問題があったフィリー・ジョー・ジョーンズ(Dr)に見切りをつけ後任にジミー・コブを迎える。

そしてこのメンバーによる始めてのセッションがこのアルバムに収められており"On green dolphin street"Fran dance"Stalla by starlight"では、いかにもビル・エバンスらしいプレイを聞く事ができて、バンドもそれに合わすようにソフトで抑制を効かせたサウンドを奏でるのだが・・・

この日最後に録音された"Love for sale"は、その抑制に苛立っていたメンバーの鬱憤晴らしだったようで、実際ビルのアプローチはバンドのメンバーにはあまり理解されていなかったようである。

またグループ内のただ1人の白人として、観客からは強い偏見の目で見られ、マイルスからのイジメもあり結局7ヶ月で脱退するが、この事はビルにとって大きな自信となったようで、自己のトリオを結成するきっかけにもなったようである。

またこのメンバーによるライヴはAt Newport 1958ジャズ・アット・ザ・プラザに収められているが、こちらはハードな演奏が中心でエバンスの出る幕は無しって感じである。
author:右山裕介, category:Miles Davis, 20:04
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