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Miles Davis and the Modern Jazz Giants
Miles Davis and the Modern Jazz Giants
Miles Davis and the Modern Jazz Giants

前回紹介した、1954年12月いわゆるケンカセッションのBags Groove
に収録されなかった曲が収録されたアルバム

このアルバムで一番魅力を感じたのは"The man I love"におけるセロニアス・モンク(P)のソロである。モチーフをレイドバック(いわゆる後ろノリ)させて弾いており独自の緊張感とグルーブを生み出してて、初めて聞いた時にびっくりしてもう一度聞きなおしたぐらいインパクトがありました。

また最後に"The man I love"のtake1が収録されており、こちらのモンクのソロもレイドバックのモチーフを展開するがちょっと失敗気味。要するに2回目の挑戦で成功したという事なのだろうが、この辺の経過が聞けるが面白い。
(本人にとっては迷惑だろうが)

セロニアス・モンクといえば"Straght no chaser"を始め数々の名曲を残したコンポーザーとしても有名だが、このアルバムにもモンクの代表的な名曲"Round midnight"を収録こちらは1956年11月の録音でメンバーもジョンコル・トレーン、レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズの"オール・アメリカン・リズムセクション"でこの曲の代表的なtakeは、CBS移籍後の'Round About Midnight
のそれであり、こちらも
完成までの過程を知る上で貴重なtakeだと思う。
author:右山裕介, category:Miles Davis, 12:03
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Bags Groove
Bags Groove
Bags Groove

参加メンバーは、ソニー・ロリンズ(sax)にミルト・ジャクソン(vib)ケニークラーク(dr)パーシー・ヒース(B)のMJQメンバーにホレス・シルバー(p)で曲ものちに定番のスタンダードとなる"Bags Groove"Airgin"Oleo"等を収録。

また"Bags Groove"は巨匠セロニアス・モンク(P)が参加しており、マイルスのソロの間、モンクが演奏をやめていたので俗に"ケンカセッション "と言われているが、実際はケンカは無かったようである。

と言うわけで聞き所満載のアルバムなのだが、個人的に参考にしたのが"ミルト・ジャクソン"のソロ。

ベースソロ考える際にもちろんベーシストのソロも参考にするのだが、低音で聞き取りにくく、音程も微妙だったりすると良く分からないし、ピアノやサックスだと早すぎてフレーズがベースに生かせないので誰か参考になる人がいないかと思っていた所、

バイブという楽器の性質上そんなに早いフレーズも無く、ジャズらしいフレーズで、すばらしく歌っているソロなので良く聞いたし一曲目の"Bags Groove"のソロはコピーしたかな。

なのでベースソロに行き詰ったら聞いて見ると良いんじゃないですかね(笑)
author:右山裕介, category:Miles Davis, 11:47
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Walkin'
Walkin'
Walkin'

ようやく"ジャンキー"生活から抜け出し完全復活したマイルスが念願の自己のコンボを率いて、今までの鬱憤をはらすような1954年の作品

うまく説明できないがその後のマイルスの作品が持つ独特の雰囲気(演奏に無駄が無く、洗練された緊張感のある音というか)いわゆる”帝王マイルス”のサウンドはここから始まったのかな?と思っている作品。

すでに黄金のクインテットの演奏で聞きなれていたタイトル曲"Walkin'"が一曲目で、初めて聞いた時「なんでこんなに遅いのか」と思ってしまったが聞き慣れると中々心地よい。またマイルスの作品として多くのアーティストに演奏されている"Solar"を収録。

メンバーは、ケニークラーク(d)ホレスシルバー(p)パーシーヒース(b)JJジョンソン(tb)ラッキートンプソン(ts)デイブシルドクラウドと草々たるメンバーであり、本当に素晴らしい演奏をしています。
author:右山裕介, category:Miles Davis, 11:12
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Miles davis in bule note
Miles Davis, Vol.1
Miles Davis, Vol.1

マイルスデイビスが1952年に名門ブルーノートと年一枚づつアルバムを作る契約を交わすがその後コロンビアレコードと契約してしまった為52〜54年の3年間しかレコーディングはされなかった。

その3年間のレコーディングが収められているのが上記のMiles Davis, Vol.1とMiles Davis, Vol. 2である。内訳はVol.1に52年と54年の録音が収められており、Vol. 2に53年の録音が収められている。

ブルーノートの契約を破棄してしまったマイルスはお詫びの意味も含めて58年にSomethin' Elseを発表するがコロンビアとの契約の関係上"キャノンボールアダレイ"名義での発表となる。

さて演奏の方だが、個人的にはVol.1の特に52年の録音が好きである。べースなんと"オスカーぺティフォード"若干前ノリのビートが全体の演奏にスピード感を与えている様な気がする。(それ以降のベースは"パーシーヒース")時折ベースソロも弾いている。選曲も中々渋いのだが3曲目の"donna"作曲者は"ジャッキーマクリーン"となっているがこれはどう聞いてもマイルスの"dig"(笑)

詳しい事は分からないが、昔は良く作曲印税をプレゼントする為にこう言う事が行なわれていたらしいのでその類かもしれません。とにかく耳障りが良いアルバムなのでこちらも文句無く楽しめるアルバムだと思います。今でも良く聞くアルバムです。
author:右山裕介, category:Miles Davis, 08:21
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マイルス・イン・セントルイス
マイルス・イン・セントルイス
マイルス・イン・セントルイス

マイルスデイビスはセントルイスの歯科医の裕福な家庭に生まれ育ち、名門ジュリアード音楽院に進学をきっかけにニューヨークに移り住み、ミュージシャンとしてのキャリアをスタートし、(セントルイスでは15歳からユニオンに所属)その後の活躍は周知の通りなのだが、多分にもれず当時のミュージシャンの常識?だったヘロインにも手を染めていき、ほとんどジャンキー状態でどうしようもなくなり、ヘロインを断ち切る為一時期ニューヨークを離れ、実家に戻り地元で活動していたそうである。

このアルバムはその頃の貴重なライブを収録したものであり、競演のジミーフォレストも地元のプレーヤーである。このアルバムがどういう経緯で出た物か良く分からないがとにかく海賊盤並みに音が悪い。(個人的には許せる範囲だが)

でも演奏は、意外と良くてオーソドックスにのびのびと演奏をしている感じ。マイルスといえば一音一音、慎重に音をを選びながら演奏しているイメージが強く、時には"ヘタうま"みたいな言い方をされる事もあったと思うが、このプレイを聞くと「やっぱりこの人うまいんだな」(笑)とマイルスのイメージがちょっと変わった作品。
author:右山裕介, category:Miles Davis, 08:03
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DIG
Dig
Dig

マイルスデイビスにとって初めてのLPレコーディングという1951年の作品

とにかくメンバーが凄い!マイルスの他、ソニーロリンズ(ts)ジャッキーマクリーン(as)アートブレーキー(dr)とのちのモダンジャズジャイアンツが参加しており、これだけでも聞く価値があると思います。

一曲目の"Dig"でまずぶっ飛びます!アートブレーキーの荒々しいドラムがカッコく、この頃のマイルスもかなり吹きまくっており、まさしくハードバップ!!

また腹の底から響いてくるようなロリンズのテナーも最高!次の"its only paper moon"のかわいいメロディーでがホッとするのもつかの間、続いて"コンファーメーション"のコード進行の"Denial"ブルース進行の"Out of blue"にボーナストラックの"conception"まで一気に進んで最後の"My old flame"でクールダウンと、

ジャズを聞いている充実感をたっぷり得られると共に文句無しに楽しめるアルバムだと思います。演奏はかなり荒くてEndingもやばかったりするんだけど(笑)結局そんな事はどうでも良いんだと納得させられるアルバムです。
author:右山裕介, category:Miles Davis, 07:26
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Kind of blue 3


そんな訳で、マイルスを最初から聞いてみようと思い文献等で調べてみてかなりの枚数がある事が分かって全部買ったら大変だなとか思ってたんだけど、丁度その頃通っていた音楽スクールに貸し出しCDがあったのでだいぶ助かりました。

Kind of blue迄のマイルスの変遷を簡単に説明すると

・ソニーロリンズやジャッキーマクリーン、モンク等と不定期メンバーとのセッション

・フィリー・ジョー・ジョーンズ、ジョン・コルトレーン、ポール・チェンバース、レッド・ガーランドと自己のクインテット通称"オールアメリカンリズムセクション"を結成

・フィリーとガーランドが脱退ジミーコブ、ビルエバンス、キャノンボールが加入

その他”クールの誕生”やギルエバンスとの競演を経てビルエバンスが脱退してウィントンケリーが加入したのにビルエバンスを呼び寄せてKind of blueに至る訳だけど、

実際にこれらの音源を聞いたり文献を読んでみて感じたのは、マイルスがそれまでのジャズとはちがう新しいスタイルを生み出そうとしているようで、最初はいわゆる普通のJAZZをやっているんだけど、だんだん音が洗練されて来て特にWalkinやマイルスクインテットのデビュー作Milsを聞いた時にそれまでのサウンドと違う物を感じてMilestonesでついにモード奏法が登場、カッコイイんだけど、まだブルース色が強くて正直このあたりからガーランドにピアノにちょっと飽きてきた感じ、

ついにKind of blueになるんだけど、以前ただ聞いた時と違って凄く新鮮に聞こえたんだよね、特に"Blue in green"で鳥肌!最高傑作かどうかは今だ確信は持てないけど、凄いアルバムである事は良く分かりました。

確かに当時この作品が世に出た時みんな驚いたろうな・・そんな感じです。やっぱりビルエバンスの影響が大きいんだろうね
author:右山裕介, category:Miles Davis, 00:59
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Kind of blue 2
The Making of Kind of Blue: Miles Davis and His Masterpiece
The Making of Kind of Blue: Miles Davis and His Masterpiece
Eric Nisenson

音楽って流行や社会状況に影響されてると思うのでリアルタイムで聞いているかいないかが結構重要じゃないかと思う。

いくら当時の音源を聞いて理解しようとしても、やっぱりその時代、当時の状況の中で、その作品が始めて世に出た衝撃を肌で感じないと本当の意味の凄さって分からないんじゃないかと思う。

それを最初に感じたのが中高生の頃ディープパープル(当時解散中)を一生懸命聞いていて、その後実際に伝説の武道館ライブに行った人と話をした時で、とにかくすごい衝撃だったらしいがとてもそんな事が音源だけで伝わる訳が無く、逆に若い生徒に自分が知っているジョンレノンが死んだ時の事やYMOの事を聞かれ話しているが、やはりびっくりされる事が多い。

話を戻すとなぜ”kind of blue”を理解できないのか?それはリアルタイムで聞いていない事も要因であり、新鮮さを感じなかったのは、すでに”その後の音楽”も何となく聞いていた事か大きいのではと感じてました。(なぜかそれ以前のハードバップやビバップの方が新鮮に聞こえていた。)

それはそれで良かったのかもしれないけど、それでもやっぱり”ジャズの最高傑作”を体験したいと思い、
それならマイルスデイビスを最初から順番に聞いていけば何となく流れが分かるかもしれないと考えたのですが

当時はTUTUの頃だったのでかなりのCDが世に出ており、しかもファーストアルバムってどれ?って感じで、面倒くさくなってしまい実際聞き出したのはその2,3年後からだったけど、確かに全部(ほとんど?)順番に聞きました。しかもこれが本当に勉強になりました。つづく・・・
author:右山裕介, category:Miles Davis, 00:47
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Kind of blue
Kind of Blue
Kind of Blue

言わずとしれた。ジャズの帝王マイルスデイビスの最高傑作とされる作品でジャズ史上の最高傑作といわれる事もある。

その他「ジャズの歴史とは所詮この作品を生み出した事に過ぎなかった」や「マイルスがこの作品を最後に他界していればもっと偉大になれた」等とんでもない事を言い出す人もいたり、また数々の伝説やエピソードを残している作品で、特筆すべき事はこれだけの作品がたった2日間ですべての曲がTake1〜2で録音されている事だろう。(現在の状況から見たら奇跡に近い)

今回なぜこの事を取り上げたかと言うと、この"Kind of blue"こそが私がジャズにのめりこむ決定的な要因だったからである。なぜならこのアルバムを初めて聞いた時に全くその良さが理解できなかったからである(笑)

初めて聞いたのが20歳ぐらいの時で他の作品に比べて聞き易かったんだけど”最高傑作”と思える程のインパクトは感じず、当時まだ良く分からなかったコルトレーンにも違和感があったし、オスカーピ−ターソンやレッドガーランドに比べてビルエバンスがどうしても劣って聞こえてしまう等、疑問だらけ。こうして”最高傑作”探しの旅が始まっていくのである。つづく・・・
author:右山裕介, category:Miles Davis, 00:31
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